なぜ腰は痛くなるのか?解剖学・生理学から見る腰痛のメカニズム

🧩 腰痛の多くは「支える力のアンバランス」から

腰痛というと「腰の筋肉が悪い」と思われがちですが、
実際には 腰そのものが悪いわけではない ことがほとんどです。

腰は、上半身と下半身をつなぐ“要(かなめ)”の部分。
骨盤・背骨・股関節・肋骨など、さまざまな関節や筋肉が連動して支えています。

そのバランスが崩れると、腰だけが働きすぎる状態になり、
痛みや重だるさ、疲労感が出てしまうのです。


🦴 腰を支える主要な筋肉たち

腰の安定には、体の前・後ろ・横の筋肉が協力しあっています。
それぞれの役割を見てみましょう。

① 腸腰筋(ちょうようきん)

骨盤の内側〜太ももにつながる筋肉で、
姿勢を立てる・足を持ち上げる・腰を前に引く働きをします。

座りっぱなしや猫背姿勢が続くと縮みやすく、
骨盤を前に引っ張って腰を反らせ、痛みの原因になります。


② 大殿筋(だいでんきん)

お尻の大きな筋肉で、骨盤の「後ろの支え」。
立ち上がる、歩く、体を起こすときに強く働きます。

この筋肉が弱くなると、
腰が代わりに体を支えようとして、負担が増します。


③ 腹横筋(ふくおうきん)と多裂筋(たれつきん)

お腹と背中の“深層”にあるインナーマッスル。
コルセットのように体幹を安定させます。

これらが働かないと、ちょっとした動作でも
背骨がぐらつき、腰にストレスが集中します。


🫁 呼吸と腰痛の関係

腰痛の方の多くに共通しているのが「呼吸の浅さ」です。
呼吸をするとき、横隔膜と骨盤底筋は連動しています。

深く呼吸ができないと、横隔膜が固まり、
腹圧(お腹の中の圧力)がうまくコントロールできません。

その結果、体幹の安定が失われて、
腰まわりの筋肉に過剰な力が入りやすくなります。

やすまるでは、「呼吸が深くなる=腰がゆるむ」 という関係を大切にしています。


⚡ 痛みが起きるメカニズム

筋肉の疲労 → 血流低下 → 酸素不足 → 発痛物質(ブラジキニンなど)発生
この流れが、腰の“重だるさ”や“鈍い痛み”の正体です。

また、筋肉の中には痛みを感じる神経(ポリモーダル受容器)が存在し、
ストレスや冷え、姿勢の崩れでも反応して興奮します。

だからこそ、筋肉だけでなく神経の興奮を落ち着かせる施術が重要なのです。


🌿 やすまる鍼灸整骨院のアプローチ

やすまるでは、腰を「単体の部位」としてではなく、
体全体の連動性の中で整えることを大切にしています。

  • 骨盤と肋骨の動きをやさしく整える
  • 腸腰筋・殿筋・腹横筋のバランスを回復させる
  • 呼吸を整えて、体幹の安定を取り戻す
  • 鍼施術で神経と血流のバランスを調整する

1回で「腰が軽くなった」「仕事がしやすくなった」と感じる方が多く、
継続することで再発しにくい体づくりへつながります。


✨ まとめ

腰痛は、筋肉をもむだけでは根本的に解決できません。
「支える」「呼吸する」「動く」——
この3つの機能を整えることで、腰は自然に軽くなっていきます。

立ち方・座り方・寝方など、**“腰に優しい生活習慣”**を一緒に整えていきましょう。


📍豊中駅すぐ/やすまる鍼灸整骨院
背骨と呼吸を整えて、腰痛を根本から改善します。

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